日本株と米国株のニュースを、わかりやすくひとまとめ。日本株・米国株・AI/半導体
AI・半導体

AI・半導体の決算、見る数字はこの4つ

「AIが好調」の一言から、売上高・利益率・会社予想・事業別の内訳へ。決算を読むための基本ガイドです。

公開 更新 約3分かぶ日和

内容・出典の確認:

先にポイント

全社の伸びとAI関連事業の伸びを分け、同じ期間・同じ会計基準の数字で比べます。

目次 5項目

最初は、この4項目を同じ表に

以下は、かぶ日和が提案する確認の順番です。決算短信や決算説明資料を開き、同じ対象期間の数字を揃えてから読み進めます。決算期が異なる企業を比べるときは、対象となる月にも目を向けます。

項目読み取ること合わせて確認
売上高事業規模がどう変わったか前年同期比か前四半期比か
利益率売上のうち利益として残る割合売上総利益率か営業利益率か
会社の業績予想経営側が示す今後の見通し以前の予想からの変更と前提
事業別の数字伸びている領域がどこかAI関連の範囲を開示しているか

増収でも、利益率は下がることがある

営業利益率は「営業利益 ÷ 売上高 × 100」で求めます。売上高が増えていても、費用の増加がそれを上回れば、営業利益率は低下します。売上高の伸び率だけで、利益の残り方まで判断しないようにします。

計算のための架空例です。実在企業の業績ではありません。
前の期今の期
売上高100120
営業利益2018
営業利益率20%15%
この例では売上高は20%増ですが、営業利益率は5パーセントポイント低下しています。増減率の「%」と差の「ポイント」は区別します。

「AIが好調」は、どこまでの数字か

ニュースにAI需要への言及があっても、全社の売上高をすべてAI由来として扱うことはできません。資料にAI関連の売上高が独立して示されているか、データセンターなど、より広い区分の数字なのかを確認します。

開示されていない内訳は「不明」として残します。装置・材料・設計・製造など事業が違えば、同じニュースの影響も異なり得るため、他社の好調をそのまま当てはめない読み方を提案します。

予想の変更理由と、未確認の点を残す

会社予想が修正されたら、新しい数字だけでなく、以前の予想と変更理由も確認します。東証は、修正の理由について、前提条件や事業分野別の動向などを踏まえた具体的な説明を求めています。

実績と予想、会社が述べた理由と読者の推測を分けてメモします。次の決算で確かめたい点を残すと、ニュースを継続して読み比べやすくなります。

実例:会社予想・実績・調整後利益を混ぜない

Nucorが2026年9月17日に公表した資料では、第3四半期の希薄化後EPSを5.55~5.65ドルと予想しています。これは将来の会社予想です。同じ資料にある第2四半期の5.04ドルは会計上の実績、4.84ドルは特定の評価益を除いた調整後実績で、意味が異なります。

会社は第3四半期について、製鉄所部門と鉄鋼製品部門の増益、原材料部門の減益を予想しました。さらに、第2四半期には過年度の原材料調達費に関する1億3,000万ドルの現金還付や、Helionへの投資評価益が含まれ、同様の要因を第3四半期には見込んでいないと説明しています。

Nucorの2026年9月17日付会社資料から整理。第3四半期は予想であり、実績ではありません。
数字値読み方
第3四半期EPS5.55~5.65ドル会社予想
第2四半期EPS5.04ドル会計上の実績
第2四半期調整後EPS4.84ドル会社定義の調整後実績
前年第3四半期EPS2.63ドル前年同期の実績
調整後指標の定義は会社ごとに異なります。会計上の実績との調整表と、除外した項目を一次資料で確認します。正式決算では、会社予想との差と部門別の価格・数量を確かめます。
← 株のきほんへ戻る