Teslaは予想外のプラスFCF、TIは売上見通し上振れ
Teslaの7〜9月期キャッシュフロー、Texas Instrumentsの決算と10〜12月期予想、Super MicroのAIサーバー需要を確認します。英国の物価上昇と、AI関連株が主導した米国市場の反発も整理しました。
情報確認:
目次 5本のニュースと市場データ

かぶ日和の朝刊|要点・事実・解説を分けて、次に確かめたい材料まで整理します。
Tesla、設備投資を抑え7〜9月期は予想外のプラスFCF
発表・出来事:
Teslaの7〜9月期フリーキャッシュフローは15.3億ドルのプラスでした。売上高や粗利率だけでなく、AI投資を抑えた影響を分けて確認します。
何が起きたか
Teslaの7〜9月期売上高は280.5億ドルとなり、LSEG集計の市場予想278.8億ドルを上回りました。納車台数は48万6,532台で市場予想を上回りましたが、前年同期比では約2%減でした。
フリーキャッシュフローは15.3億ドルのプラスで、49.2億ドルの資金流出を見込んだ市場予想に反しました。設備投資は47.3億ドルと市場予想約75億ドルを下回り、規制クレジットを除く自動車粗利率は18.1%でした。
背景
Teslaは自動車に加え、蓄電池、ロボタクシー、AI、ロボットへ投資しています。市場評価には現在の自動車収益と将来事業への投資が同時に織り込まれています。
Texas Instruments、7〜9月期売上高28%増
発表・出来事:
Texas Instrumentsの7〜9月期売上高は60.6億ドルとなり、10〜12月期売上高予想も市場予想を上回る範囲を示しました。
何が起きたか
Texas Instrumentsの7〜9月期売上高は前年同期比28%増の60.6億ドルで、LSEG集計の市場予想59.2億ドルを上回りました。1株利益は77%増の2.62ドルでした。
会社は10〜12月期の売上高を58.0億〜63.0億ドル、1株利益を2.45〜2.79ドルと予想しました。売上高予想の下限も市場予想57.3億ドルを上回り、産業向け需要の回復とAIデータセンター向け電源関連半導体の勢いを示しました。
背景
TIのアナログ・組み込み半導体は、工場設備、自動車、家電、データセンターの電源管理など幅広い用途に使われます。そのため半導体需要の裾野を見る材料になります。
Super Micro、AI需要を背景に四半期売上予想を引き上げ
発表・出来事:
Super Micro Computerは7〜9月期売上高を185億〜195億ドルと見込み、従来予想と市場予想を上回る水準を示しました。
何が起きたか
Super Micro Computerは7〜9月期売上高を185億〜195億ドルと予想しました。LSEG集計の市場予想152.3億ドルを上回り、AIデータセンター向けサーバー需要の強さを示しました。
利益率の見通しは12.0〜12.5%で、従来予想の10.4〜10.8%から引き上げました。10月21日の株価は11.6%上昇し、DellとHPEにも買いが広がりました。
背景
Super MicroはGPUを組み込んだAIサーバーやラック単位のシステムを供給します。半導体そのものだけでなく、サーバーの出荷とデータセンター建設の進捗を映す企業です。
英国の9月消費者物価、前年比3.5%上昇
発表・出来事:
英国の9月消費者物価上昇率は3.5%へ加速し、市場予想とイングランド銀行の予想を上回りました。
何が起きたか
英国国家統計局によると、9月の消費者物価は前年同月比3.5%上昇し、8月の3.1%から加速しました。ロイター調査の市場予想3.4%と、イングランド銀行が7月に示した3.0%を上回りました。
上昇にはガソリンと軽油の値上がりが影響しました。サービス物価は3.7%、食品・エネルギーなどを除くコア物価は2.8%へ上昇し、製造業の産出価格も前年同月比4.6%上昇しました。
背景
エネルギー価格の上昇は家計負担を増やすだけでなく、輸送費や製造コストを通じて幅広い物価へ波及する可能性があります。
NASDAQ総合1.05%高、AI関連株が反発を主導
発表・出来事:
米主要3指数はそろって上昇し、NASDAQ総合が1.05%高となりました。半導体株の反発と、決算を受けた個別株の選別を確認します。
何が起きたか
10月21日の米国市場では、NYダウが前日比360.21ドル(0.69%)高の52,856.09、S&P 500が44.60ポイント(0.58%)高の7,757.17で終えました。NASDAQ総合は278.04ポイント(1.05%)高の26,702.86でした。
AI関連企業の決算や見通しを受けて情報技術株が買われ、フィラデルフィア半導体株指数は2%上昇しました。一方、通信サービス株や成長見通しが警戒された企業は下落し、全面高ではありませんでした。
背景
指数上昇の中身を見るには、上昇を主導した業種と、決算後に売られた企業を分けて確認する必要があります。
主要指数の終値
| 指数 | 終値 | 前営業日比 | 取引日 | 出典 |
|---|---|---|---|---|
| 日経平均 | 64,621.24 円 | +545.82 円 / +0.85% | 日本経済新聞社(日経平均プロフィル) | |
| S&P 500 | 7,757.17 pt | +44.60 pt / +0.58% | ロイター | |
| NYダウ | 52,856.09 ドル | +360.21 ドル / +0.69% | ロイター | |
| NASDAQ総合 | 26,702.86 pt | +278.04 pt / +1.05% | ロイター |
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