NASDAQ最高値とAlibabaの新AIチップ、AIインフラ・金利を読む
NASDAQ総合の最高値更新、Alibabaの新AIチップと大規模モデル計画、Ligentの香港上場、FRB高官のインフレ見解、豪州のAI学習と著作権を巡る議論を整理します。実績、会社計画、政策提案を分けて確認します。
情報確認:
目次 5本のニュースと市場データ

かぶ日和の朝刊|要点・事実・解説を分けて、次に確かめたい材料まで整理します。
NASDAQ総合が2日連続で最高値、S&P 500は横ばい
発表・出来事:
9月22日のNASDAQ総合は0.45%上昇し、2日連続で最高値を更新しました。一方、S&P 500はほぼ横ばいで、AI関連株の強さと市場全体の動きには差がありました。
何が起きたか
9月22日の米国市場では、NASDAQ総合が前営業日比0.45%高の27,244.28となり、2日連続で最高値を更新しました。S&P 500は7,764.64でほぼ横ばい、ダウ工業株30種平均は0.36%安でした。
Micron Technologyは5%、Sandiskは約7%上昇しました。一方、S&P 500の11業種中6業種が下落し、金融株は1.68%安でした。AI・半導体株の上昇を市場全体の全面高と同一視しないことが重要です。
背景
株価指数は構成銘柄と時価総額の影響を受けます。大型テクノロジー株が上昇すると、値下がり銘柄が多い局面でもNASDAQ総合などの指数が上がる場合があります。
Alibabaが新AIチップと大型モデル計画、株価は5.1%上昇
発表・出来事:
Alibabaは新AIチップ「Zhenwu V900」と、5兆~10兆パラメーター規模を目指す将来モデル計画を発表しました。チップの量産・商用化は2027年第1四半期の予定です。
何が起きたか
Alibabaは9月22日のApsara会議で、自社半導体部門T-Headが開発したAIチップ「Zhenwu V900」を発表しました。同社説明では前世代M890の3倍の性能を持ち、2027年第1四半期の量産・商用化を予定しています。
同社は次世代モデルQwen 4を訓練中で、将来のQwen 4.5とQwen 5を5兆~10兆パラメーターへ拡大する計画も示しました。Alibaba Cloudの世界データセンター容量を2032年までに20ギガワット超とする目標を掲げ、香港上場株は5.1%上昇しました。
背景
パラメーター数はモデル規模の一指標ですが、性能、推論費用、学習データの質を単独で示すものではありません。AIチップも会社発表の性能値と、量産歩留まり・顧客採用・収益を分けて見る必要があります。
光通信のLigentが香港上場初日に4.6%高、AIデータセンター需要を反映
発表・出来事:
中国の光通信機器メーカーLigent Technologiesは香港市場へ上場し、公開価格を4.6%上回って取引を終えました。調達額は56.7億香港ドルです。
何が起きたか
Ligent Technologiesは9月22日に香港市場へ上場し、公開価格32.96香港ドルに対して34.48香港ドルで終了しました。上昇率は4.6%で、上場による調達額は56.7億香港ドル(約7億2300万米ドル)です。
同社は光トランシーバー、通信チップ、ネットワーク端末を手掛けます。2026年上期の売上高は前年同期比27.9%増の53.9億元、純利益は29.7%増の6.61億元でした。調達資金の約52.9%を研究開発、約25.1%を生産能力拡大へ充てる計画です。
背景
光トランシーバーは電気信号と光信号を変換し、サーバー間で大量のデータを高速伝送する装置です。AIデータセンターの計算能力が増えるほど、サーバーとスイッチ間の通信も重要になります。
FRBのCollins総裁が利上げ支持、追加利上げの希望は明言せず
発表・出来事:
Boston連銀のCollins総裁は、インフレ上振れリスクを理由に前週の利上げを支持したと表明しました。ただし、同総裁は今年のFOMC投票メンバーではなく、次回利上げを求めるとは述べていません。
何が起きたか
Boston連銀のSusan Collins総裁は9月22日、インフレが2%を明確に上回り続ける可能性が高まったとして、前週の0.25ポイント利上げを支持したと説明しました。FRBの政策金利目標は3.75~4.00%です。
Collins総裁は2026年のFOMC投票メンバーではなく、追加利上げを望むかは明言しませんでした。FOMC参加者は年内にさらに1回の利上げを予測していますが、将来の決定は確定していません。
背景
FRB高官の発言は政策判断の材料ですが、政策金利はFOMCで決定されます。投票権の有無、個人見解、FOMCの正式決定、市場予想を区別する必要があります。
OpenAIとAnthropic、豪州にAI学習の限定的な条件緩和を提案
発表・出来事:
OpenAIとAnthropicは、豪州の著作物をAI学習へ使う際の規制について、権利者保護と投資条件を組み合わせた限定的な承認制度を提案しました。政府方針の変更が決まったわけではありません。
何が起きたか
OpenAIとAnthropicは、豪州議会のAI関連法制に関する調査へ提出した意見書で、公開情報をモデル学習へ利用できる枠組みや、条件付きの限定承認を求めました。
豪州政府は現時点で著作権法の例外を設けない方針です。両社の提出は政策提案であり、制度変更の決定ではありません。議会の合同特別委員会は11月に報告書を提出する予定です。
背景
AIモデルの学習では、著作権者の同意・対価と、モデル開発・データセンター投資の促進をどう両立するかが各国の政策課題になっています。
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